Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2018/01/26

深夜2時からだというので寝てしまったけれど

日本時間の深夜2時からだというので寝てしまったけれど、一夜あけて、一仕事すんで、さて、とのぞいてみたネット世界に、出てくる出てくる、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェがインタビューを受ける動画がもうアップされていた。JMクッツェーの写真や記事も!

 同時通訳のイヤホン越しにやりとりする会話なので、残念ながら、いや、当然ながら、というべきか、チママンダの声にはフランス語の通訳の声がかぶさって、本人の声はまったく聞こえない。おまけにインタビュアーであるジャーナリストのキャロリーヌ・ブルエCaroline Brouéが「シママンダ」と呼ぶ。なんだかな、でもまあ、そういうものか! フランス語では、Chi は「シ」となるからね!



 でも、あらためてこのイベントNuit des Idées 2018, Quai d'Orsayの趣旨を読むと、今年のテーマとして「想像力に力を」という表現がならんでいる。これは1968年の5月革命にオリジンをもつことばだそうだ。う〜ん、そういえば……おまけに、イベントのようすを伝える記事のなかに、こんなのがあった。

「文学は世界を変えることができるか?」という質問に対して、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェは「ええ、もしも政治家が年に3冊、本(文学書だよね、この場合)を読むなら、、、」と答えたという。
 ──日本にこれを当てはめてみると、真剣に、笑える😎

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昨年のイベントの記事を読むクッツェー
一方、コロンビアのカリブ海沿岸に位置する城塞都市カルタヘナでは、Hay Festival という文学祭が開かれていて、予告はされていたけれど、もうすぐ78歳になるJMクッツェーがちゃんと姿を見せていた。

 WMagazin という雑誌に写真をたくさんのせた記事がアップされていて、そのなかにフアン・ガブリエル・バスケスとならぶ写真もあった。昨年のイベントの詳細な記事にもリンクが貼られていて、そこにならぶ写真がとても面白い。

バスケスと
記事の内容はスペイン語なので、おおまかなことしかわからないけれど、今回もブエノスアイレスのMALBAのディレクターで、出版社「アリアドネの糸」の編集者でもあるソレダード・コスタンティーニ氏といっしょに参加、とあるので、いよいよここで新作MORAL TALES のスペイン語版を、英語版に先駆けて発売するのかな、と想像力をふくらませる。

左の写真とイラストによるプログラムを見てもわかるように、ほかのゲストもなかなか豪華。
 あれ、ジェフ・ダイヤーって「イギリスからの参加」なんだ。Yaa Gyasiが「ガーナから」だとすれば、そういうことになるのか。ちなみにJMクッツェーは「南アフリカから」だ、やっぱり。