Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2017/12/23

今年をふりかえる

2017年も残りわずか。備忘のために今年の仕事をふりかえっておこう。

 1月 昨年から引き続き、JMクッツェー『ダスクランズ』の翻訳、こつこつ。
 2月 『ダスクランズ』訳了。はあ〜〜〜!脱力。 アディーチェ『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』の初校。
 We=男も女も、にした理由。まだまだ、まだっ💢!
 ミア・コウト『フランジパニの露台』第1章「死んだ男の夢」(すばる)のゲラ。「白い肉体、黒い魂」のミア・コウト恐るべし。

 3月 『ダスクランズ』の解説「JMクッツェーと終わりなき自問」を書く。
   寝ても覚めても『ダスクランズ』──助けて〜!
   アディーチェ『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』の再校ゲラ。
   デイヴィッド・アトウェル来日、駒場で2日間、読書会、レクチャーと討論。
   (渋谷近くの居酒屋で、いやあ南アの80〜90年代は大変な時代だったねえ!
    現在のANCは……と嘆き合う。)
 4月 『ダスクランズ』の解説に手を入れる。キリがないほど何度も。
   「早稲田文学女性号」のためにアディーチェ「イジェアウェレ」を訳す。
   『ダスクランズ』の解説、完成。JMクッツェーのこれまでの仕事を俯瞰。
 5月 「たそ、かれ、ボードレール」を「すばる」に書く。
   70年代初頭の記憶が迫ってくる。
   ジャン・ミシェル・ラバテの講演(クッツェー作品の精神分析的研究)。
   「イジェアウェレ」訳了。子育てはやってみなけりゃわからないヨ!
 6月 『ダスクランズ』の初校ゲラ。これもまた手強い。
 7月 メアリー・ワトソン「ユングフラウ」(すばる)訳す。高密度の短編。
   『ダスクランズ』再校ゲラ。すっきりしてきた。
   Slow Philosophy of J.M.Coetzee の著者、ヤン・ヴィレムの講演。
   (「クッツェーと翻訳」について、滅法面白かった)。
 8月 「ユングフラウ」解説書く。メアリー・ワトソンはケープタウン大学卒。
   大学院でクッツェーも参加したブリンクの授業を受けた人。
   『ダスクランズ』最後の読み。すごい迫力でやりとり。完成!
 9月  アミラ・ハス来日。存在感に圧倒される。
   『パレスチナから報告します』復刊したい。
   『ダスクランズ』刊行! 
10月 資料と書籍類の整理。LPの断捨離。読書。大事な本が消えた😭。
11月 新たに翻訳開始。仕事してるのがいちばん落ち着く。
12月 80年代のシンプルなクリスマス・リースをサツキの茂みに絡みついてた
   蔓と実でカスタマイズ。

なんか他にもあったなあ。日経の書評(ガエル・ファイユ『ちいさな国で』)とか、ENGLISH JOURNALのコラム(アディーチェのスピーチをめぐり)とか、5月には『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』刊行記念の、B&B(星野智幸さん、お世話になりました!)や神田でのイベント(朝日のディアガールズのみなさんと!)とか、あれやこれや!
 去年はアディーチェ『アメリカーナ』の分厚いゲラと格闘しながら『鏡のなかのボードレール』も刊行したけど、今年は複数のことが同時進行して、次から次へとスケジュール表みながら動いた。来年はもう少しのんびり行きたいなあ。でも、しょっぱなから獰猛な「犬」に吠えられそうだ💦💦!

 そうだった、来年の干支は「犬」だよ。ひやあ〜。