Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2015/08/17

カルーのキター・ブルース

今日も進んだ。ちょっと涼しくなった分、ぐんぐん進む。
あい間に、ケープタウン大学の冬期講座のために、クッツェーが南西アフリカやナマクワランドで19世紀末から20世紀初頭にかけて起きた虐殺事件をめぐるテクストを朗読しているのを聴いた。8月2日に放送されたもの。

ここで聴けます! 全体で45分くらい。クッツェーの話はもっと短い。

 講義の中身はナミビアにおけるドイツによる征服への抵抗:ヘンドリック・ヴィットボーイの手紙/Resistance to German conquest in Namibia:  the letters of Hendrik Witbooi by JM Coetzee」。ドイツによるヘレロ・ナマ民族の大虐殺の歴史的事実をヘンドリック・ヴィットボーイの手紙を詳細に見ていくことで、解明していく。
 ナマクワランドの音楽、ナマクワランドの歴史。クッツェーの最初の作品『ダスクランド(ズ)』との関連性が高い、と解説者もいっている。やっぱり最初に戻っていくのだ。作品と作家の輪廻、回帰。おもしろい。

その頭のところで音楽が流れる。デイヴィッド・クラマールの「カルー・キター・ブルース」、流すのはクッツェー自身のリクエストだとか。面白い楽器が出てくる。ラムキという、バラライカのような、金属の四角い三味線のような、弦楽器。ゾーイ・ウィカムの『デイヴィッドの物語』に出てきた楽器だ。弓で弾いたり、爪弾いたり。

こちらでステージが! ↓

https://youtu.be/scYa_fzreEY?si=GQY7GcvIklRd_bTC

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