Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2015/08/12

パウル・クレーと夏日記(11)──西瓜

 西瓜を食べた。とてもあまくて美味しかった。それだけで満たされた気分になった。暑い、暑い、と思っている感覚が、一瞬、ふっと消えた。
 こういう瞬間はかぎりなく貴重だ。
 ふと目をあげれば、窓からはうだる暑さに、風もなく、木々がじっと夏の光を受けている。


 考えると、パウル・クレーの色使いって、とっても濃い。8月のこの残暑には、がぜん暑苦しいのだ(笑)。日本の湿気った夏には不向きなのだ。ドイツやスイスのからりとした空や、くっきりした夏の光の下では(って行ったことはないけど/汗)はえる色なんだろうな。困ったな!

 そこであちこち探して、こんなのを見つけた。クレーの絵ではないかもしれない。クレーが西瓜を食べているところも、なんだか想像しにくいし。

 亜熱帯の夏には、やっぱり西瓜か!