Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2014/11/16

家に帰ったら、書評『往復書簡集』by 都甲幸治氏が届いていた

初夏のアデレードから、気温が2度の成田に、今朝6時に到着しました。さすがにくたびれました/笑。でも家に帰り着くと、オースターとクッツェーの往復書簡集の書評が掲載された週刊読書人(11月14日付)が届いていた。しっかり読み込んでくれた都甲幸治さんの書評でした。正直、とても嬉しいです。

 それにしてもシドニー空港は聞きしに勝る迷宮ぶり。アデレード空港は広々として、のんびりした、良い意味で田舎の空港でした。ところが、1時間半ほどで着いたシドニーは、掲示板がまったくもって親切ではなく、トランジット客は乗り継ぎのため次にどこへ行けばいいのか、ちんぷんかんぷん。ここだ! というから並んでみたらそこはチェックインカウンターだったり(すでにアデレードでチェックインはすませている!)、バスに乗れ、というから乗ったら延々と暗い空港の敷地内を走るバスはどこへ行き着くのかだんだん不安になってくるし、着いた建物ではエスカレーターが動かない。しかたなく荷物を持ち上げて階段を登った。いやホントにくたびれた。

 搭乗ゲートがまたよく分からなくて、こういうとき、どういうわけかわたしには必ず反対方向へ歩き出してしまう癖があって、今回もふたたび/涙。万歩計をつけていけばよかった、いったいどれくらい歩いたんだろう。そうやってうろうろしながら、ついに搭乗ゲートにたどりついたら、娘さんを訪ねた帰りにアデレードからおなじ便に乗っていた、わたしとほぼ同年代の日本人女性と出会った。彼女は空港の外へ出てしまい、もう入れない、と言われて泣きたくなったとおっしゃっていた。どうしても日本に帰りたいのですが、とスタッフに言うと、親切にあれこれ教えてくれて、ここまでなんとか辿り着いた、と。迷宮=シドニー空港。
 写真は到着した日のアデレード空港。シドニーでは写真を撮る余裕がまったくなかった/涙。