Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2014/05/04

クッツェー:草庵に暫く居ては打ち破り、明日はモンテビデオ

草庵に暫く居ては打ち破り

先月末はブエノスアイレスにポール・オースターとあらわれて、往復書簡集から読んだりしていたクッツェーさんですが、明日はウルグアイのモンテビデオで「個人ライブラリー」について話す予定だとか。
 このところ南アメリカの国々を集中的にめぐっているようです。次はどこに行くのだろう?


 さてさて、もうすぐクッツェーの自伝的三部作の拙訳が出ます。初めて紹介する作品をふたつも含む三部作です。予定では680ページ。タイトルは:

『サマータイム、青年時代、少年時代 ── 辺境からの三つの〈自伝〉


 本文はもうあがりました。なんとしても5月末には、という意気込みで、いま解説と年譜など最後の見直しをしています。写真がたくさん入りますよ! インスクリプト刊
 
 今日は五月晴れの朝でしたが、また風が出てきて、なんだか風邪がぶりかえして、家族との外出を取り止めました。窓からの眺め、躑躅がとてもきれい。ハナミズキも白い花を誇らしげに咲かせている。

 それにしても、クッツェーさん、6月にはイギリスのオクスフォードやノリッジにあらわれる予定だというので、このままずっと旅をつづけるのでしょうか。いまや、旅こそ人生、という感じですね。それでつい思い出してしまったのですよ、かの有名な芭蕉の句を。

 草庵に暫く居ては打ち破り