E. Costello : I believe in what does not need to believe in me.──J. M. Coetzee

2012/07/30

「国会包囲、議事堂前に解放区」──すごい!



facebook でみんなが共有している映像。ここにもアップしておこう!

残念ながら暑さ負けで行けなかったけれど、この映像を見るかぎり、とっても平和的に、まったく暴力なしで、あの国会前の車道に人びとが集まり、多くの笑顔が見られて・・・ああ、あの解放感にわたしも混じっていたかった。

デモが恐いという人に、行ってみたら? 楽しいよ〜、とこの映像を見れば言える。
そう、強い思いを共有し、なんとかしたい、なんとかしよう、というひとつの意思のもとに集うことで共有できるなにかがここにはある。すごくいいリズム!! 決めてはこれかな。

子どもを肩車しているお父さんの笑顔がまぶしいっ!!

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付記:実際に現場に行った人の感想はもちろんこれとは違う。どこもかしこも「規制、規制」で狭い歩道に押し込められていたという。一度でも実際に行ったことがあれば容易に想像はつく。車道をぜんぶ解放すればいいのに・・・。あえて、愚直に、そう言うよ。

2012/07/18

映画『半分のぼった黄色い太陽』撮影終了!

長いあいだ待たれていたアディーチェの長編『半分のぼった黄色い太陽』の映画撮影が、6月23日にナイジェリアのカラバル(ナイジェリア南部、カメルーンに近い都市)で終了。監督、脚本を担当したのはナイジェリア人のビイ・バンデレ。ロケもナイジェリアで行われたようです。これであとは編集され、上映されるのを待つばかりとなりました。


写真はたぶん、戦争中に避難先で行われたオランナとオデニボの結婚式でしょう。幸せそうな二人もこのあとすぐに空襲を受けて・・・。
ここでもう一度、配役を見ておきましょう。

オランナ──タンディ・ニュートン
オデニボ──チウェテル・エジオフォー
リチャード──ジョゼフ・モーレ
カイネネ──アニカ・ノニ・ローズ
ウグウ──ジョン・ボイエガ
レーマン教授──ポール・ハンプシャー
ミス・アデバヨ──ジュヌヴィエーヴ・ンナジ
オケオマ──バブー・セーサイ

封切りは来年の2013年。以前、お知らせしたものから少し変更があったようですが、とにかく、楽しみですねえ。

2012/07/14

ノリッジ世界文学フェスから一枚の写真

今朝、facebook を見ていたらこんな写真をアップしている人がいました。知る人ぞ知る著名な文学者、翻訳家、ジェフリー・アングルさんです。Vintage Books のブログでアングルさんが見つけた写真で、そこに写っているのはチカ・ウニグウェ Chika Unigwe と J・M・クッツェー。そして背後にアングルさんご自身が写っています。

ウニグウェは1974年にナイジェリアで生まれ、ベルギーへわたって最初はオランダ語(フラマン)で作品を書いていた作家です。でも最近の長編二作は英語で書かれているようで、先月出版された「Night Dancer」もタイトルが示すように英語です。以前このブログでも紹介した「African Love Stories」(Ama Ata Aidoo 編)にも短編「Possessing the Secret of Joy」が収められてますが、それも英語です。

さて、この写真が出てくるサイトには、そのウニグウェの文章が載っていて、そのなかにこんなコメントがありました:「Coetzee is the most humble person I know/クッツェーは私が知っているもっともhumbleな人」。humble = つつましい、控えめな、謙虚な、いろんな意味がありますが、押し出しの強いのが美徳とされるマッチョ・アフリカンの対極みたいな感じですね。思わず笑ってしまいました。

ウニグウェさんもにっこり、クッツェーさんも笑っています。いい写真です。

2012/07/03

内側から描くアフリカ──蜂飼耳さんの書評

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの第二短編集『明日は遠すぎて』の書評が北海道新聞ネット版に掲載されました。

評者は詩人の、蜂飼耳さん。

「これまでの長い年月、文学や歴史的な記述の中で積み重ねられてきたアフリカに対する視線を、別の角度へすっと転換し、内側からいきいきと書く。場面も感情も展開も鮮やかで、引きこまれずにいられない」と。嬉しい評です。Muchas garcias!

2012/07/01

金曜日の紫陽花──「水牛のように 7月」



水牛のように」に詩を書きました。


今月は、璃葉さんの深い藍色が美しい絵入りの「光の束」、佐藤真紀さんがヨルダンから書く「六月のデモクラシー」、はっとする藤井貞和さんの「<緑泥石>詩学」、どこから湧き出るのか不思議なことばを紡ぐ管啓次郎さんの「犬狼詩集」、さらにはアリスを訳す決意を表明する若き翻訳家の大久保ゆうさん、などなど総勢16人の書き手たちの、響き交わすことばたちがめじろおしです。

そして最後を飾る高橋悠治さんの「掠れ書き」はもう幽玄の境地に近く・・・うっとり! 編集長、八巻美恵さんの編集月報「水牛だより」もまた、いつもながらスパイシーでおいしい。