Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2012/05/20

途轍もなく引き込まれる物語──『明日は遠すぎて』

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの新作短編集『明日は遠すぎて』の書評が、今朝の産經新聞に掲載されました。

「やはり、アディーチェの作品は、アフリカを描いているから面白いのではない。作家のたまたまよく見知った世界を舞台にした、途轍(とてつ)もなく引き込まれる物語なのだ」と書いてくださったのは、翻訳家の三辺律子さん。Muchas gracias!

 フランス語を学んでいる人なら知らない人はいない「フラ語」カリスマ教師、清岡智比古さんはさわやかな緑の<林間地>で「それぞれに工夫された、しかも現実感覚に裏打ちされた設定で、決して抽象に堕ちず、絡まり合う現実の綾を丁寧に、指先で触れるように辿ってゆきます」と書いてくださいました。Merci beaucoup!

 若手イラストレーター原瑠美さんの「ピーナツバターブックス」というサイトには、素敵なイラスト入りの評が載っています。これまた嬉しい驚きです! 謝謝!

 長く待たれた『半分のぼった黄色い太陽』の映画もこの春ようやくクランクインして、来年には完成予定。ウグウ少年や、オデニボに思いを寄せるヨルバ人の大学教師アデバヨのキャスティング発表もあって、う〜ん、これもなかなか期待できそうですよ〜