Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2010/07/05

『群像 8月号』にアディーチェ新作が載ります!

7日発売の「群像 8月号」にチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの新作短編「シーリング」を訳出しました。

舞台はナイジェリアのラゴス、”シーリング”というのは「ceiling/天井」のことですが、これが意味深! ある人物を呼ぶ名前なのです。どういう人物か・・・それはぜひ、雑誌を手に取ってぱらぱらしてみてください。あっ! という感じで謎は解けます。フフフ、という感じでもあるかな。

 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェは9月下旬に来日して、大隅講堂でスピーチをします。スピーチの前に短編「なにかが首のまわりに」が朗読されます。これは『アメリカにいる、きみ』所収の表題作の新バージョンをあらたに訳出したものです。新バージョンは、この作家のここ数年の進化ぶりを伝えて、微妙な違いが味わえるはずです。

 朗読は、なんと、女優の松たか子さん。音楽や美術も豪華メンバーです。お楽しみに。

 場所は、早稲田大学 大隅講堂
 時間は、9月24日(金)午後6時から


 その前に長編『半分のぼった黄色い太陽』が出版されます。これもどうぞお楽しみに。

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追記:24日の大隅講堂の朗読は工夫が凝らされていて、まず著者のアディーチェさんが朗読し、それを受けて松たか子さんが日本語で朗読し、さらに締めの部分をふたたびアディーチェさんが読む、というステージになるはずです。