Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2009/06/15

ペティナ・ガッパ ── ジンバブエ文学の輝く新星

ジンバブエから大型新人作家が登場!

 Petina Gappah/ペティナ・ガッパ

 2007年のアフリカン・ペン賞で第2位になった作品「At the sound of the Last Post」を読んで、この人、なかなか辛辣な調子でムガベ政権を批判する作品を書くなあ、と強く印象に残りましたが、やはり、ぐんぐん頭角をあらわしてきました。

 新人ながら、出たばかりの短篇集『An Elegy for Easterly/イースタリーへの悲歌』は今年のフランク・オコナー短篇賞のロングリストにも入っています。表題作にある「イースタリー」というのは、ジンバブエの首都郊外のスラムの名前。物語はちょっと悲劇的ですが、書き方はさらりとしています。上手い。

*********************
付記:7月6日、フランク・オコナー賞のショートリストにも残ったことが分かりました。わくわくします。